「ご先祖さま」と作る天然醸造の醤油
熟成したもろみの香りが立ち込める蔵に大型の木桶が並ぶ。風格ある梁には建設時に書かれた「大正2年鈴木平右衛門(へいえもん)」の文字。その梁や柱に棲まう乳酸菌や酵母菌が木桶の中のもろみを発酵させ、約3年かけて名物醤油「平右衛門」が仕上がる。
伝統的な手づくりによる天然醸造を続ける蔵は全国的にみても少ない。その中でも、蔵ごとに棲まう菌は異なり、微妙な味の違いを生み出すという。
「私たちはこの菌を『ご先祖さま』と呼んでいます」と説明するのは6代目鈴木良浩さん(37)。麹の発酵は温度管理が難しく、今や途絶えつつある「麹蓋(こうじぶた)」を使った手法を守り、もろみは手作業でかき混ぜる。
大豆、小麦、塩の原材料のみで仕上げたその味わいは素朴でありながら歴史の深みを感じさせ、引き立て役としての醤油本来の味を再発見させる。
平右衛門濃口は100mL400円、塩水の代わりに醤油で仕込んだ平右衛門再仕込みは100mL600円で販売しています。
詳細情報
店名 | 鈴木醤油店 |
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所在地 | 岩瀬郡天栄村牧之内字矢中2 |
電話番号 | 0248-82-2020 |
営業時間 | 09:00~17:00 |
備考 | ※村内道の駅・オンラインショップでも販売中 |