階段の補修や清掃続ける
八幡山を好きになってほしい
松明あかしの前夜祭「八幡山衍義」が行われる岩瀬八幡神社に登るための坂道は、丸太と木杭で階段として整備されている。人知れず補修しているのは近所に住む円谷さん。誰に頼まれたわけでもなく、十数年前から自発的に行っているという。「八幡山には町並みが一望できる場所があり、美しいモミジや春には桜もきれいで、大好きな場所です。そんな八幡山を多くの市民に良い場所と思ってもらえればと続けています」。
自身の健康維持も兼ねて、落ち葉掃きなど清掃活動にも汗を流す。山にとどまらず、ゴミ収集所の掃除や冬には雪かきも行っている。「近所の人からいただく『ありがとう』という言葉が一番励みになります」と照れた表情を浮かべる。
体を動かすのが好きで毎朝の散歩は欠かさない。また樹木を育てる趣味も持ち、8年前に庭に植えた桜の種が令和元年に初めて咲いたときは「元年桜」と名付け喜んだという。
「これからも元気なうちは清掃も散歩も続けたいです」と若々しい笑顔をみせた。