清陵情報高美術部がなりすまし被害防止垂れ幕


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    生徒の作ったなりすまし詐欺被害防止の垂れ幕

 須賀川署はなりすまし詐欺の被害を防止するため、清陵情報高美術部の協力で啓発用垂れ幕(高さ約3・5㍍、幅約4・4㍍)を作成し、12日に市役所1階みんなのスクエアに掲示した。
官公庁職員などを名乗る詐欺被害を防ぐことや、啓発活動に主体的に関わることによる高校生の非行防止、コロナ禍で活躍の場を失う生徒に地域貢献の機会を提供することなどが目的。
昨年秋に国分隆之生活安全課長が同校を訪れ、美術部員に詐欺被害や手口など講話した上で、生徒がイラストを描いた。
イラストは自宅で不審な電話を受け不安気な表情を浮かべる高齢者と、「お金を返金します、ATMで手続きしてください、との電話は詐欺です」と還付金詐欺に注意を促す文言を載せた。
制作に携わった生徒らは「被害が減ってほしいという思いで作りました。目立たせるための試行錯誤など苦労もありましたが、この垂れ幕を見て、不審な電話を疑う気持ちを持ってもらいたいです」と願いを話す。
国分課長は「なりすまし詐欺が多発しているため、徹底した被害防止に今後も取り組んでいきたい。犯人は土日も関係なく連絡してくるため、不審な電話があったらすぐに警察に相談してほしい」と述べた。
須賀川署管内では昨年4件のなりすまし詐欺被害が発生し、前年と件数は変わらないが、1件あたりの被害額が大きく計711万円(前年比571万円)が奪われた。
詐欺被害を防ぐため、常に留守番電話に設定する、お金や口座の話を持ち出す不審な電話はすぐに切るなど対策を呼びかけている。

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