4月に博物館で「ゆかりの作家たち」

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    協議会であいさつをする橋本市長

 須賀川市立博物館・歴史民俗資料館協議会は17日、博物館図書館で開かれ、新年度事業計画案などが説明され、新型コロナの影響で中止した「日展・院展須賀川ゆかりの作家たち」を4月27日から6月6日まで開くことなどが示された。

 橋本克也市長と西間木俊夫会長が今年度の事業を振り返りながらあいさつした。博物館の事業実施状況は、夏季企画展「帰ってきた阿武隈考古館展」に659人、50周年記念特別展「第75回春の院展 福島展」に2622人、テーマ展「古文書からみた須賀川市域の江戸時代・村の暮らし」に537人が来館した。

 現在は「雛人形展―健康への願いを込めて」が3月7日まで開かれている。

 おもしろ博物館講座では「病気と元気・須賀川の保健事業」として疫病に須賀川市民がどう向き合ってきたかなど、新型コロナに関連する講座が開かれた。27日には雛人形展にちなんで「雛のまちなか・たからもの探し」で雛人形の飾られたまちなかを歩く。

 委員から「コロナ禍で大変な中、時代に沿った数々の企画展を展開し、いつも楽しみにしている」「また企画展を友の会などボランティアが手伝うことで『自分のまちの博物館』という市民の意識が高まった」などの意見が出され、大和田守館長は「協力に感謝している。今後も市民から身近に感じてもらえる事業計画を進めたい」と話した。

 博物館の観覧者は70歳以上が4割を占めており、地域別では市内が4割、郡山3割、そのほか東日本大震災避難者の来館も多く、心の癒しになっていると思われる。

 新年度事業は今年度中止した「日展・院展須賀川ゆかりの作家たち」をはじめ、7月24日から震災10年の節目にあたり地震・火災・水害・干ばつ・疫病など過去に須賀川で起こった災害に関する資料を展示する「乗り越える・災害と須賀川/古文書整理成果展」や震災の年に展示が叶わず10年越しで実現、今年設立70周年を迎える日本美術刀剣保存協会福島南支部の「刀剣と刀装具展」を10月23日から、来年2月から「雛人形展」を予定している。

 また歴史民俗資料館は初めて「四季」を年間テーマに設定し、計4回のスポット展示を行い、季節ごとの長沼地区の生活や文化を紹介する。