現場で行われた懸命の捜査活動(22日午後9時頃撮影)
22日午後7時10分頃、須賀川市陣場町の中古車販売店で夫が倒れていると被害者の妻から通報があり、駆けつけた須賀川署員が、同店を営む佐久間剛さん(37)=鏡石町旭町314=がガレージで倒れているのを発見した。佐久間さんは搬送先の病院で死亡が確認された。犯人は拳銃のようなものを所持して現在も逃走しており、県警本部や同署は身柄確保を急ぐとともに周辺の警戒を強化している。
県警本部は殺人事件とみて23日、須賀川署内に捜査本部を設置し、飯村伸一刑事部長を本部長に180人の捜査体制を敷いた。
飯村本部長は同日の記者会見で事件の概要などを説明した。
被害者は複数の外傷があり、詳しくは23日の司法解剖で明らかにするが、拳銃のようなもので頭部を撃たれたとみられる。
現場や遺体の状況から殺人事件と断定した。事件当日、同店は営業していた。署員が駆けつけた際、現場には被害者以外誰もいなかった。
付近の住民からは午後7時頃に発砲音のようなものが聞こえたとの通報もあった。
逃走手段は不明で、夜間のため目撃証言も少なく、一刻も早い犯人確保のため同署への情報提供を呼びかけている。
捜査本部は事件現場周辺に住宅も多く、学校も近いことなどから、市民に不安感を与えないよう現場付近の警戒を強め、学校が再開する24日以降はさらに安全確保を強化する。
現場周辺では22日夜間に救急車や複数のパトカーが出動し、長時間の交通規制をするとともに現場周辺に規制線を張るなど厳戒態勢をとり、住民からは不安の声も聞かれた。
市教委は保護者に「一人で出歩かないこと、自宅で施錠をすること」などをメールで呼びかけている。
事件の情報に心当たりがあれば、同署(℡75―2121)まで。