続報・拳銃殺人犯は依然逃走中、警戒強める

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    登校する児童を見守る須賀川署員

 22日に須賀川市陣場町で発生した殺人事件で、24日午前11時現在、犯人は現在も逃走を続けており、県警本部と須賀川署は子どもの登下校を見守るなど地域の安全・安心のため警戒を強めている。

 事件は同日午後7時10分頃、中古車販売店でトラブルがあったと被害者の妻から通報があり、駆けつけた須賀川署員が、同店を営む佐久間剛さん(37)=鏡石町旭町314=がガレージで倒れているのを発見した。佐久間さんは搬送先の病院で死亡が確認された。

 事件当時、同店は営業しており、被害者は自宅にいる妻と通話していた。その最中に何者かに襲われたものとみられる。署員が駆けつけた際、現場には被害者以外は誰もいなかった。

 現場から何者かが立ち去る目撃情報も寄せられているが、事件との関与の有無も含めて捜査を進めている。

 現場や遺体の状況から殺人事件と断定し、被害者の死因は23日の司法解剖の結果、頭部銃創による脳損傷とわかった。

 付近の住民からは午後7時頃に複数回の発砲音のようなものが聞こえたと通報もあった。

 犯人が単独か複数か、逃走手段などは依然不明で、夜間のため目撃証言も少なく、一刻も早い犯人確保のため同署への情報提供を呼びかけている。

 事件現場周辺は住宅も多く、高校も近いことなどから、市民に不安感を与えないよう現場付近の警戒を強めており、24日から当面は登下校の時間帯に通学路周辺を警察官が見守り、安全確保を強化する。

 また市教委は23日、保護者宛に「一人で出歩かないこと、自宅で施錠をすること」などをメールで呼びかけたほか、各学校でも児童・生徒に登下校時の十分な注意、帰宅後はなるべく自宅で過ごすことなどを指導した。

 事件の情報に心当たりがあれば、同署(℡75―2121)まで。