県内の聖火リレーは予定通り25日から実施 コロナ対策など説明

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    安全な開催へ協力を呼びかける橋本会長

 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(橋本聖子会長)は25日、聖火リレーの新型コロナウイルス感染症対策などについてオンラインで記者発表した。3月25日にグランドスタートする県内走行区間は現在のところ沿道での観覧は可能とし、密集を回避する前提で拍手などにより応援してほしいと呼びかけた。
 橋本会長、布村幸彦副事務総長、岡田輝彦聖火リレー室長らが説明した。
 組織委員会は感染対策ガイドラインを作成し、22日に都道府県、市町村と連携し実施する旨を、都道府県知事に示した。
 主な感染症対策は聖火リレー沿道での密集回避として、ランナー走行はインターネットのライブ中継(https://nhk.jp/torch)で視聴可能にし、著名人ランナーは密集対策ができる場所で走行させる。
 沿道で観覧する場合は、体調不良や感染が疑われる場合は参加を控える。観覧は居住地に近い場所のみとし、マスク着用や適切に距離を取ること、拍手等で応援するなど徹底を呼びかける。
 セレモニー会場は事前予約等で密集を回避し、過度な密集が発生した場合はリレーを中断することもあり得る。
 ランナーは2週間前から会食しない、密集する場所への外出を避けるなど感染リスクの高い行動を控え、体調管理チェックシートを記入する。
 都道府県を越えて走行する聖火ランナーは1週間前以内にPCR検査、抗原定量検査を推奨する。
 都道府県に緊急事態宣言や不要不急の外出自粛要請が発出されているなどの場合は、必要に応じて都道府県における公道での聖火リレーを見合わせ、セレブレーション会場における無観客での点火セレモニーのみ実施する措置を行う場合がある。
 県内は公道で実施する予定だが、グランドスタート自体の具体的な内容は近日中に発表する。
 ランナーは延期前の決定者が優先して走行できることを原則として、26日以降、各都道府県実行委員会がランナーの氏名や走行日、走行予定市区町村などを公表する。
 どの区間(市町村)を走るかは事前に公表するが、沿道の密集を回避するため区間内の走行地点(市内のどの場所を、など)は走行区間スタートの30分前まで公表禁止する予定。
 県内の各ルート、出発・到着時間は22日に公表されている(既報)。
 橋本会長は「夏の大会に向け、25日に47都道府県をつなぐ聖火リレーがスタートする。新型コロナ対策を万全にし、安全最優先で行うことが大変重要だと考えている。各地域で異なる感染状況に合わせたきめ細かな対応を取り、市区町村などの理解を得ながら、リレーのコンセプト『希望の道を、つなごう。』を実現していきたい」とあいさつした。