「標柱」と「芭蕉の足跡」を巡るまちなかツアー

地域振興

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    十念寺で芭蕉句碑の解説を聞く参加者たち

 NPO法人チャチャチャ21(大倉秀夫理事長)のまちなかめぐり「標柱」と「芭蕉の足跡」を巡るまちなかツアーは27日、約20人が参加して行われた。風流のはじめ館を出発し、芭蕉ゆかりの結の辻や十念寺、神炊館神社など12カ所を巡り、須賀川の俳句文化と歴史に理解を深めた。
 チャチャチャ21は須賀川市南部地区を中心に“風流のまちづくり”に取り組み、昨年11月から芭蕉ゆかりの地に標柱8基を設置したほか、地元町内会や商店の協力を得て須賀川俳壇で活躍した俳人らの俳句作品を書いた100基の軒行灯を配置した。
 まちなかツアーには歴史愛好者や家族連れらが参加し、2グループに分かれて各地を巡って、チャチャチャメンバーから須賀川の俳句文化と標柱設置場所の歴史などについて説明を受けた。
 このうち十念寺では須賀川を代表する女流俳人市原多代女らが建立した芭蕉作「風流のはじめや奥の田植えうた」と多代女の辞世の句ともいわれる「終に行く~」の石柱、伊勢参りに代参したシロの犬塚などについても解説を聞き、さまざまな歴史に関する意見交換などを積極的に行っていた。
 なおチャチャチャ21が各所に設置した標柱や須賀川の歴史名所をマップにした「すかがわ絵地図」は風流のはじめ館で配布している。