ふくしま歴史資料保存ネットワークは、福島県沖地震被災者に「倒壊した建物の再建が難しく取り壊さざるを得ないときに、大切な歴史遺産が散逸しないようご相談ください」と呼びかけている。
発生からまもなく10年が経過する東日本大震災でも、ふるさとの歴史を後世に伝える貴重な歴史資料が被災建物撤去とともに処分されるケースが少なくなかった。
同ネットワークは、古くから伝わる資料を一時別の場所に避難させたり、整理・記録保存するための活動をボランティアで行っている。これまで保全に取り組んできたのは、江戸時代から戦後に至る古文書や高札、書籍、古新聞、手紙、日記、写真、美術品など。生活文化に関する農具や古着、植物・昆虫標本など自然系の資料も保存対象になる。
古いふすまの下張りなどに古文書が使われているケースもある。
問い合わせは福島県歴史資料館(℡024―534―9193)まで。