11日まで平和のための戦争展


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    高校生の描写を感慨深く見つめる来場者

 戦争体験や原発事故の歴史を後世に伝え、平和について考える「第17回平和のための戦争展岩瀬須賀川」は11日までtetteギャラリーで開かれ、震災の写真や原爆パネルなどを紹介している。
 須賀川が空襲を受けた8月9日に合わせ、毎年開いてきた展示会は今年で17回目となる。昨年の夏は新型コロナで中止し、先月の福島県沖地震の影響もあり、tetteギャラリーのみのミニ展示となったものの、平和は過去の戦争を学ぶことから始まるという代表の草野芳明さんの思いから今回の展示となった。
 戦争の体験談を聞き取りパネルにしたものや広島の高校生が戦争体験者から聞き取りをし、証言者の記憶に残る被ばく時の光景を鮮明に描き写し、後世に分かりやすく伝えたいと制作を続ける「原爆の絵」などは戦争を知らない世代にも心に刺さる。
 また震災、原発事故から10年の節目の年を迎え、三春町在住の写真家飛田晋秀さん提供の被災地の町など、実相を伝える写真20枚と1月に発効した核兵器禁止条約の資料などが並んでいる。
 なお戦争体験を話してくれる人を募集しているほか、戦争に関連する物資や写真、手紙などを提供してほしいと呼びかけている。
 問い合わせは同実行委員会代表草野さん(℡090―5356―2132)まで。

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