東日本大震災当時の写真を見る児童たち
東日本大震災から10年を迎えるにあたり、須賀川・岩瀬管内の小中学校でも関連する授業が行われ、震災の教訓をもとに子どもたちが自らの命を守れるよう力を注いでいる。
このうち須賀川一小(永瀬功一校長)は各学年の道徳の時間に地震から身を守ることなどをテーマにした授業を進めている。
2年生の授業では先月の地震を振り返り、家庭でどのような被害があったかなど発表し、教室のイラストをもとに学校で地震が起きた場合に気をつけることなどに意見を出し合った。児童らは窓ガラスや蛍光灯、テレビや本棚など身近にある物の危険性を改めて認識し、防災意識を高めた。また震災当時の街の様子を写真で見せ、巨大地震の恐ろしさを実感している様子だった。
永瀬校長は「本校は東日本大震災で大きな被害を受けたが、幸い児童は無事に避難できた。いつどこで再びあのような地震があっても子どもたち自身が自らを守れるよう教育し、また我々教員も意識を高め、子どもたちの安全・安心を守っていきたい」とコメントを寄せた。
なお同校では11日に避難訓練を実施するほか、午後2時46分に犠牲者へ黙とうをささげる。