「光の乙字ケ滝」イベントのポスター
玉川村は乙字ケ滝をライトアップし、公園内を数100個のランタンで飾る「光の乙字ケ滝」を19日から5月9日まで約2カ月間実施する。古くからの観光地で始まる新たな挑戦に期待が高まっている。
村観光物産協会、村商工会の協力。
交流人口を増やし、地域住民に改めて地元の良さを感じてもらうための新たな取り組み。県のサポート事業を受けて実現した。
ライトアップは滝見不動尊堂付近の水辺を照らす。ランタンはベトナムホイアンで飾られるようなカラフルなものを数100個用意し、公園やみちのく自転車道付近を鮮やかに飾る。
点灯時間は午後6時から午後9時まで。
今月の土曜日と日曜日はキッチンカーも出店し、コーヒーなどを販売する予定。
同時企画として、インスタグラムで村観光物産協会をフォローし、「#光の乙字ヶ滝」のハッシュタグを付けて投稿すると、抽選で10人にさるなし関連商品など村特産品をプレゼントするキャンペーンも実施する。
乙字ケ滝は水かさが増すと100㍍ある滝幅いっぱいに落下する水飛沫が松の緑に映える雄大さから、日本の滝百選にも選ばれている。元禄2年(1689年)に俳人松尾芭蕉が訪れ「五月雨の滝降りうつむ水かさ哉」と詠んだ句は、滝見不動尊堂に句碑として残されている。
2年前の台風19号で滝見不動は甚大な被害を受けたが、クラウドファンディングなどで資金を集め、昨年復旧を完了した。
村は昨年から国、県とともに乙字ケ滝周辺を再整備する「かわまちづくり」計画を進めており、サイクリング休憩所や複合型水辺施設、カヌー体験などハードとソフトの一体的な事業により交流拠点「滝の駅」の実現を目指している。