新しい預かり場が設けられる老人福祉センター大広間
須賀川市は4月から児童クラブにおける待機児童対策として、市民温泉併設の老人福祉センター2階大広間に「放課後居場所緊急対策事業」で預かり所を新たに設ける。ほかにも、余裕教室を活用してぼたん児童クラブ(須賀川三小)の定員を120人から140人に、日高見児童クラブ(長沼小)を35人から50人に、白方児童クラブ(白方小)を40人から55人に増員する。
市調べの2月19日現在の速報値で、市内18児童クラブの定員1620人に対し1491人が利用承認を受けた。このうち4クラブで4年生以上の高学年児童48人が待機児童となる見通しとなっている。
直近4月1日現在の待機児童数は令和2年59人、平成31年120人、平成30年1人と、共働き世帯増と子育てニーズの変化から児童クラブ利用希望者の増加傾向が続いている。
老人福祉センター2階大広間(和室15畳×3部屋)は一昨年10月の台風119号水害被害を受けた第一保育所の園児らが一時期利用していた場所であり、放課後児童クラブ待機児童が解消するまでの緊急的な措置として開設し、公共施設に見守り員を配置して放課後の子どもの安全安心な居場所を確保するもの。
須賀川一小児童クラブ指定管理者の社会福祉協議会に事業委託し、土曜日と長期休業期間は実施しない。
利用対象となるのは須賀川一、須賀川二、西袋、第二西袋、第三西袋の各児童クラブ待機児童で、保護者対象の事前説明会は実施済みで、須賀川市一小の6人(4年生2人、5年生4人)が利用を予定している。
開設時間は学校終了後から午後6時半までで、見守り員は原則2人配置する。子どもの利用料は無料だがおやつなどの提供は無い。
今年1月29日に児童クラブ利用保留通知(待機児童決定)に合わせて、放課後居場所緊急対策事業の案内と利用申込書を送付している。今後も希望保護者に対する施設見学を随時実施していく。
市内児童クラブの新年度利用予定者数・待機児童数は次の通り。
▽須賀川一小児童クラブ(定員170)=利用者数176人、待機児童31人▽須賀川二小児童クラブ(160)=162人▽ぼたん児童クラブ・須三小(140人)=147人▽西袋児童クラブ(85人)=68人、待機児童数2人▽第二西袋児童クラブ(30人)=36人▽第三西袋児童クラブ(140人)=152人、待機児童数11人▽西袋二小児童クラブ(30人)=16人▽稲田児童クラブ(50人)=66人▽小塩江児童クラブ(50人)=17人▽うつみね児童クラブ・阿武隈(160人)=173人、待機児童4人▽仁井田児童クラブ(85人)=73人▽柏城児童クラブ(205人・ニュータウン増設で近年中の利用急増見込み施設拡張)=137人▽大東児童クラブ(85人)=93人▽大森小児童クラブ(40人)=17人▽日高見児童クラブ・長沼(50人)=28人▽かしまの森児童クラブ・長沼東(35人)=28人▽白方児童クラブ(55人)=45人▽白江児童クラブ(50人)=39人