須賀川市も参加した一般社団法人ワンアースの「東北復興宇宙ミッション2021」動画配信「宇宙から世界へ ありがとう」が11日午前0時からユーチューブで一般公開が始まった。
国際宇宙ステーションに滞在する野口聡一さんが震災被災地から寄せられたメッセージと感謝の言葉を世界に発信し、「これからは私たちが世界に恩返しする番です。新たな決意をかみしめて、宇宙から感謝の言葉を送ります。世界の皆さん、ありがとうございます」と朗読した。
動画は約13分間で背景には川俣町特産の川俣シルクで作られ、事業参加自治体の写真などや復興への思いなどがプリントされた約7㍍の横断幕を掲げている。
須賀川市は同事業に須賀川三小6年の横山廣太朗君と柏倉桂裕君、須賀川三中2年の松谷恵那さん、3年の小沢俊介君が昨年8月に須賀川牡丹園で採取した牡丹種と4人のメッセージなどを託した。
採取した牡丹種は今年5月に宇宙ステーションへ打ち上げられ、6月に地球帰還し、7月頃再び須賀川へ戻ってくる。
須賀川牡丹園はこの種を「宇宙から帰ってきた牡丹」として種から大事に栽培し、用意が整い次第園内で公開する。採取に参加した4人の児童生徒らが成人を迎える4・5年後には大輪の花が楽しめる見込み。