須賀川市議会閉会 「ワクチン集団接種9月下旬終了目指す」と市長

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 須賀川市の橋本克也市長は16日の3月議会閉会にあたり、福島県沖地震、新型コロナウイルスワクチン接種、57年ぶりに市内を通過する聖火リレーについて報告した。ワクチン接種は須賀川アリーナでの集団接種を基本とし、9月下旬までの終了を目指す。基礎疾患がある場合は医療機関での個別接種対応も検討している。
 橋本市長のあいさつ概要は、市公式ホームページ「市長メッセージ」からも閲覧できる。
 新型コロナワクチン接種はこれまでにない大規模で迅速な対応が求められることから、市はスムーズな接種体制の構築を図るため、2月1日に健康づくり課職員を中心としたプロジェクトチームを編成した。医師会や医療機関などとワクチン接種に向けた準備を進めている。
 今月22日にはワクチン接種に関する相談窓口としてコールセンターを開設する。
 今後、ワクチンの配分量が明らかになり次第、65歳以上の高齢者から順次接種を始めるが、接種開始当初は配分量が限定的と予想されるため、有効かつ効率的な接種へ対象者に段階的な接種時期通知も検討している。
 ワクチンの配分量にもよるが、現時点では1週間あたり3600回程度の接種体制を予定し、9月下旬までに集団接種終了を目指す。
 集団接種会場となる須賀川アリーナまで来場することが困難な高齢者向けの巡回バスなど交通手段確保に向けた準備も進めている。
 まもなく開始が見込まれるワクチン接種ではあるが、市民全員が接種を終了するまでにはしばらくの時間を要すると考えられ。接種を受けても感染リスクが完全になくなるわけではない。橋本市長は「これまで通り、マスク着用や手指消毒など『新しい生活様式』の徹底を継続し、新型コロナ感染拡大防止にご協力いただきますようお願いします」と呼びかけた。
 今月27日には57年ぶりに東京2020オリンピック聖火リレーが松明通りをメーンに市を通過する。
 沿道での観覧も可能だが、体調が悪い場合などは観覧を控え、沿道で応援する場合もマスク着用をはじめ、大声ではなく拍手で声援を送り、適切な距離を取って観覧するよう理解を求めている。
 またランナー走行はインターネットのライブ中継でも視聴できるので、沿道での密集を避けるため、なるべくライブ中継での応援(新しい応援スタイル)で聖火リレーを盛り上げてほしいとも呼びかけた。
 市としても57年前と同じ「サルビアの道」を復活させるなど、円谷幸吉選手の功績を顕彰するとともに、市出身者としては円谷選手以来のオリンピアンとなる相澤晃選手(長沼中・円谷ランナーズ出身)を応援するため、「市民の心に残る須賀川ならではの聖火リレー」となるようしっかりと準備を進めると橋本市長は述べている。