32回目の映画祭は秋頃開催し終幕へ

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    秋頃の開催に向けてあいさつする堀江委員長

 すかがわ国際短編映画祭実行委員会(堀江祐介委員長)の総会は16日に市役所で開かれた。長い歴史を締めくくる最後の「第32回映画祭」は、現在工事中の市文化センターリニューアルオープン後の秋頃の土・日曜日2日間開催を確認した。
 すかがわ国際短編映画祭は「世界一小さな映画祭」の愛称で長年親しまれ、広く映像文化に対する理解を深めるとともに、地方文化の振興と国際文化交流推進を目的に、毎年国内外から厳選された珠玉の短編作品を上映してきた。
 一方で近年はネット配信などで映像がより身近で気軽に観賞できるようになったことなどから、当初の目的を達成できたとして、実行委員会の解散と最後の映画祭開催を決めた。
 総会で堀江委員長は「長い歴史を持つ映画祭最後の年にバトンを受け継ぎ、頑張って大きな役割を果たせるよう取り組んでいきたい」とあいさつし、事業計画、第32回映画祭開催要項など協議した。
 最後の第32回映画祭にはアニメーション作家の山村浩二さんをゲストに迎える。アニメ作品「頭山」はアヌシー、ザグレブをはじめ世界の主要なアニメーション映画祭で6つのグランプリを受賞し、第75回アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートした。ほかの短編作品でも100以上映画賞を受賞している。
 山村さんは短編映画プロデューサーとしてすかがわ国際短編映画祭に作品提供するのみならず、第16回と第20回映画祭にゲスト参加した。第21回映画祭では印刷物イラストも手がけ、現在もデザインした「時の樹」とロゴは映画祭の象徴としてポスターやパンフレットなどに利用されている。
 第32回映画祭は市文化センターリニューアルオープン後の土・日曜日に開催し、開映時間や上映作品、入場料、チケット販売などは調整中で、2日間で約1200人の来場を見込んでいる。

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