須賀川市陣場町の中古車販売店で経営者の佐久間剛さん(37)=鏡石町=が射殺された事件で、須賀川署の捜査本部は18日午後1時10分、殺人の疑いで須賀川市岡東町99の無職佐藤勝久容疑者(60)を再逮捕した。
佐藤容疑者は2月22日午後7時10分頃、回転式の拳銃を複数回発砲し、佐久間さんは頭部銃創による脳損傷で死亡した。
県警本部は殺人事件とみて翌日、須賀川署内に捜査本部を設置し、住民の安全・安心をいち早く取り戻すため、1日最大180人体制で捜査を進め、周辺地域の警戒を強化した。
事件から3日後の25日、付近を警戒していた警察官が佐藤容疑者が住むアパートの隣室の窓ガラスが割れていたため確認したところ、隠れていた容疑者を発見し、住居侵入の現行犯で逮捕した。
その後、発砲事件との関連性を調べ、解剖結果や近隣の聞き込み、ドライブレコーダーを含む防犯カメラ等の情報から殺人事件の容疑者として再逮捕した。
佐藤容疑者と被害者は近所に住んでいる程度の面識だったものとして、動機の解明を進めている。
また拳銃の入手ルート、事件当時の状況なども詳しく調べている。なお組織的な犯行である可能性はほぼないものとみている。
本部長の飯村伸一刑事部長は18日に須賀川署で開いた記者会見で「拳銃を使用した極めて悪質な事件であり、県民、須賀川市民の安全・安心を確保するため今後も全容の解明を進めたい」と述べた。