事故状況などをまとめた交通白書
須賀川署と地元交通3団体は令和2年の交通情勢をまとめた「交通白書すかがわ」を発行した。昨年の交通事故発生件数は昭和41年以降最少だった前年をさらに下回る106件(前年比23件減)だった。しかし死亡事故は7件7人(同4件4人増)と増加しており、悲惨な交通事故を撲滅するため、市民にも協力を呼びかけている。
表紙には昨年の交通安全ポスターコンクール最優秀4作品を掲載し、公共機関のほか全世帯に配布する。
須賀川・岩瀬地方の昨年の交通事故情勢は負傷者数が107人(同49件減)。
事故発生件数を市町村別にみると、須賀川市が81件(同27件減)、鏡石町が19件(同5件増)、天栄村が6件(同1件減)で、人口比率とほぼ同じ比率で須賀川市が全体の約8割を占めた。
月別にみると最も多いのは12月の16件。昨年事故が最も発生した5月は前年比14件減の4件で、コロナ禍により行楽シーズンの移動が少なかったことが大きな原因とみられる。一方で3月、7月、12月は増加しており、引き続き注意が求められる。
時間帯別発生状況は午前7時から午前9時までの出勤時間は25件、午後5時から午後7時の帰社・退社時間帯は18件とピーク時間帯となっているが、前年最も多く事故が発生した午後5時から午後6時までは前年比10件減と改善がみられた。
事故類型別では出合い頭事故が37件で全体の約35%と最も多かったが、前年より2件減少した。前年に最も多かった追突事故は30件で、14件減少した。だがこの2例の事故で全体の約6割を占めており、十分な注意が必要となる。そのほか人対車両事故20件、転回後退時5件、右折時4件、車両単独3件と続く。