統合校名称は「須賀川創英館」に決定


 2月定例県議会最終本会議は19日に開かれ、県立高の統合校の名称と位置を定める条例が可決され、須賀川・長沼両高校の統合校の名称は「須賀川創英館」に決まった。
 これまで統合に関して、「長沼高を残したい」と同校同窓会を中心にした署名活動が行われ、今年1月に校名案が報じられてからは須賀川高同窓会などが「『須賀川の高校』だから『須賀川高』が妥当」と強い反発を呼んできた。
 母校の歴史や将来を担う子どもたち、地域と高校の関わりなど様々な思いから生じた地元の意見を県教委も重く受け止め、当初予定していた校歌、校章の検討などのスケジュールを一旦停止し、今後は須賀川・長沼両校を中心に検討を進めるようになった。
 5月以降には志願してほしい生徒像を公表し、夏休み期間中に体験入学を実施する。
 来年4月に開校する須賀川創英館は普通科6学級定員240人が現・須賀川高校舎で学び、「地域を支える核となって活動する、社会に貢献できる人材」の育成を目指す。
 1年次には共通科目を学ぶが、2年次以降は文化系・理数系・芸術スポーツ、ビジネス教養(仮)の4コースに分かれ、国公立をはじめとする四年生大・短期大への進学や看護・医療系、各種専門学校、民間企業、公務員など多様な進路希望の実現を目指す。
 さらにコース選択後、医師や歯科医師、薬剤師、看護師、理学療法士など幅広い医療従事者を志す生徒のため、体験実習や特別講義など行う保健・医療の特別コースも選べる。
 部活動は両校に現在あるものを引き継ぐ予定で、野球やテニスなど既に両校にある部活は新年度から合同練習を取り入れ、部員同士の交流を進めていく予定。

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