パネルに関心を寄せ熱心に見入る来館者
風流のはじめ館は、31日まで文学から見る震災資料展「語り継ぐいのちの俳句」展2021を開いている。
東日本大震災から10年の節目の年を迎えた今年、「語り継ぐいのちの俳句―3・11以後のまなざし」の著書、高野ムツオさんの震災詠26句と自解を写真家の佐々木隆二さんが撮影した被災地の写真とともにパネル展示されている。
そのときに受けたショックや悲しみをその場で17字からなる「俳句」に捉えることによって、思いが言葉の中に永遠化されると高野さんは語る。被災した高野さんの経験を詠んだ句と津波後の街や原発事故によって殺処分が指示されたウシ、花火や夕焼けの写真などと合わせたパネルは来館者の胸を熱くさせている。
同館は文学から震災に思いをはせることのできるこの機会にぜひ足を運んでほしいと来館を呼びかけている。