天栄マカ2年目の収穫

地域振興農業

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    マカを収穫する斑目さんたち

 天栄村が新たなブランド事業として力を入れる天栄マカが今年度の収穫時期を迎えた。新たに参入した斑目義雄さんもハウス2棟で収穫作業を行い、出来栄えに明るい表情を見せる。またイタリアンシェフを招いたワークショップを開き、マカを使った新メニューを村内旅館業者等に提案するなど、新年度のさらなる展開に向けた準備も進んでいる。
 村は天栄米・長ネギ・ヤーコンの3大ブランドに続く特産品として、健康野菜の日本産マカ(ベジマカ)に着目し、昨年度から栽培や商品開発に力を入れてきた。
 マカは大根やアブラナ科の多年生植物で、国内では会津地方が主産地となっている。
 今年度は斑目さんを含む2人が500㌔以上を収穫した。
 斑目さんは「冬の作物としてそれほど手間もかからず好感触。来年は作付面積を増やしたい」と話す。栽培時はマカ栽培の先輩である大里の和田正博さんや喜多方市から招いた専門家の助言も受け、直径10数㌢ほどに実った。
 新年度からはさらに1人が栽培に挑戦し、収穫量増を目指す。
 村ブランド化推進協議会は新年度の新たな展開に向け、スキーリゾート天栄のレストハウスでワークショップを開いた。
 健康増進と地域活性化を目指す「TEN―EI―MURA PROJECT」の一環。
 生産者や旅館業者ら約30人が参加した。東京都代官山の焚火イタリアン「ファロ」のオーナーシェフ樫村仁尊さんが天栄マカの葉や実のすりおろしなどを使い、卵かけご飯や豚肉料理「マカのポルケッタ」、コメとサラダとアジのカルパッチョ、マカと生ハムのパスタなど多彩な活用法を示した。
 参加者らは見た目や香り、味を確かめ、今後の活用に思いを巡らせた。