君原さん聖火リレーへの思いを墓前に

スポーツ文化

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    円谷選手とビールを分かち合う君原さん

 聖火ランナーとして須賀川市を走る君原健二さんは26日に須賀川入りし、市役所で橋本克也市長や円谷幸吉選手の実兄・喜久造さんらの歓迎を受けた。
 安藤基寛副市長、安藤喜勝会長も同席した。橋本市長は「市では円谷選手の顕彰事業を行っていますが、円谷選手の活躍が今も色あせずにあるのは、君原さんのおかげでもあります。市内を聖火ランナーとして走っていただき、大変光栄です」と述べた。
 喜久造さんは「君原さんがいたからこそ、幸吉はロングスパートを身につけ、活躍できました。『第2の円谷』育成を目指した取り組みも、相澤晃選手というオリンピック内定選手の輩出に結びつきました。ぜひ応援していただきたいです」と話した。
 君原さんは「こうして聖火ランナーとして走れるのも円谷さんのおかげ。多数の有望選手を生み出してきたメモリアルマラソンなどの取り組みに今後も期待しています」と応えた。

 リレー当日の朝、十念寺の円谷選手の墓前を訪れた。昨年3月にオリンピック選手団とともに来て以来1年ぶりとなる。
 57年前の東京オリンピックの2カ月前、札幌でともに1万㍍日本記録を出したことを祝い、ビールで祝杯を挙げた思い出から、墓前にはいつもビールをささげ、半分を君原さんが飲み、半分を墓石に注いでいる。
 今回、家族とともに訪れた君原さんは線香をあげた後、いつものように円谷選手とともにビールを味わい、手を合わせた。
 「こんな青空で聖火リレーができる。特別な日となりました。円谷さんには、希望の道をつなぐため、一緒に聖火を運びましょうと声をかけました」と穏やかな表情を見せる。
 円谷選手が前回の東京オリンピックマラソン競技で走った写真を身につけるという。
 また事前取材では「東京オリンピックで円谷さんが履いたシューズを複製したものを使用する」としていたが、アシックスに勤める息子の提案で、同大会で君原さん自身が使用したシューズのレプリカで挑むことになった。
 「オリンピックが延期し、今年1年間は時計が止まったようだったが、聖火リレーを通じて大会の成功を祈りたい」と円谷選手の永遠のライバルは期待を込めた。

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