笑顔で第1走者を務める常松さん 応援小旗を手に多くの観覧者が詰めかけたリレー会場
57年ぶりの聖火は27日、本宮市からサクラが開花を始めた須賀川市に入り、栄町東交差点(米一番やまよし前)で第1走者、県立視覚支援学校の常松桜さん(20)=天栄村大里=の手にしたトーチに灯され、市内コースを14人のランナーがリレーした。沿道に駆けつけたマスク姿の観衆が手旗を振りながら希望の走りを見つめ、須賀川橋、市役所前では須賀川高、須賀川桐陽高の両校生徒が情熱のサルビアを手にエールを送った。須賀川路を再び聖火が照らす、歴史に残る一日となった。
市内コースは14人が計2・6㌔を走った。第1走者の常松さんは須賀川橋で大塚明子さん(53)=東京都大田区=につないだ。第3走者の長谷部久美子さん(46)=ウルトラFMパーソナリティ=は公立岩瀬病院前で受け取り、木戸望乃実さん(13)=石川町=の待つ北町交差点に運んだ。第5走者の溝井賢一郎さん(76)=玉川村、須賀川高出身=は吉田医院前から走り、宮先町交差点の阿部泰聖さん(21)=平田村=に引き継いだ。tette前では阿部さんから第7走者八木沼和夫さん(51)=浅川町=に渡り、本町交差点で宗田幸夫さん(58)=古殿町=が受け取った。NTT東日本須賀川ビル前で谷島由比子さん(39)=東京都世田谷区=に渡り、大町バス停前で第10走者の増子理江子さん(64)=須賀川市消防団女性班部長=が受けた。増子さんは円谷幸吉メモリアルパークで関蒼君(16)=清陵情報高=に託し、関君は第12走者中山弘嗣さん(45)=いわき市=の待つ三丁目会館前バス停まで走った。市役所入り口バス停前で聖火を受けた榊原稔さん(81)=郡山市=は市役所駐車場西側出入り口で君原健二さん(80)のトーチに聖火を点した。君原さんはサポートランナーの円谷ランナーズを引き連れ、大勢の市民が見守る中、市役所でゴールを飾った。
そのほか須賀川市民の聖火ランナーは白河市を佐藤翼君(13)=仁井田中=、赤間昭次さん(59)=会社員=、郡山市を加藤将士さん(36)=陸上自衛隊郡山駐屯地=、小林幸大さん(43)=安積高サッカー部顧問=が走り、“希望の道”をつないだ。