市役所前にサルビアを飾り付ける会員たち
須賀川市の円谷幸吉・レガシーサルビアの会(会長・安藤喜勝市体育協会長)は27日、聖火リレートーチキスポイントを中心にサルビアの鉢花約3000鉢を飾り、57年ぶりの須賀川通過を真っ赤な情熱の花で盛り上げた。
「サルビアの道」は1964東京五輪に出場する円谷幸吉選手と聖火リレー通過を応援する目的で、母校である須賀川高生徒会が発端となって始まり、本番当日は須賀川高、須賀川女子高生徒がサルビアを手に須賀川橋などをパレードして機運を高めた。
レガシーサルビアの会は2度目の東京五輪開催を記念し、57年前から毎年サルビアから種を採取して受け継いできた円谷選手の実兄喜久造さんから種を譲り受け、須賀川一小、須賀川一中児童生徒の協力を得て、2年前から「サルビアの道」復活へ準備を進めていた。
聖火リレー通過に向けて、市フラワーセンターが促成栽培したサルビアはすくすくと成長し、大きいもので20㌢を超える真紅の花を咲かせて本番を待つばかりとなっていた。
27日はレガシーサルビアの会、市、須賀川信金など関係者らが協力して、聖火トーチキスポイントを中心に市内26カ所へ鉢花を分散して飾り付けた。
リレー応援に駆け付けた市民からは「(サルビアのことは)話に聞いていたが、真っ赤な花が聖火リレーにぴったりで素晴らしいですね」と笑顔を見せた。
聖火リレースタート後は、ランナーや沿道の観衆らとともにサルビアの花が映る映像が世界に発信され、「円谷幸吉のふるさと須賀川」を大いにPRしていた。
今回用意されたサルビアの花は、須賀川橋と市役所前に並んだ須賀川高、須賀川桐陽高生徒に贈呈されたほか、温かくなる5月頃に市内全子ども施設にプレゼントする。
また東京2020オリンピックに出場する相澤晃選手を応援する「相澤晃応援団」にも寄贈し、母校長沼中前に「相澤ロード」を作った。