「円谷英二ミュージアム」再開 クラフト怪獣52体展示

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    52体の手作りクラフト怪獣を展示した円谷英二ミュージアム

 2月の福島県沖地震で影響を受け休館を余儀なくされていた、tette5階の「円谷英二ミュージアム」が修繕作業を終え、1日から通常営業を再開した。3月上旬から利用者募集を始めた手作り紙かいじゅう「みんなでつくろう!クラフトかいじゅうのまち」コーナーには52体が寄せられ、個性あふれる数々を展示して再開を盛り上げている。
 須賀川出身でゴジラをはじめとする日本特撮映画の基礎を作り上げ「特撮の父」と称される故円谷英二監督の功績と生涯を紹介するミュージアムで、開館から2年で10万人以上のファンが県内外から足を運んでいる。
 福島県沖地震のため一部施設に影響が出たため臨時休館していたが、修繕作業を終え再開日を無事迎えた。午前9時から午後5時まで無料で展示資料を誰でも閲覧できる。
 「みんなでつくろう!クラフトかいじゅうのまち」は、現在コロナ感染防止のため利用できない同名スポットに子どもたち手作りの紙怪獣を飾り付けている。
 クラフト怪獣は3月中に400枚以上のキットを希望者に配布し、就学児と保護者が手作りした紙怪獣が寄せられた。
 職員らが展示コーナーに手作りの雲や建物キットを設置し、子どもたちの紙怪獣を貼り付けた。52体の怪獣たちはどれもオリジナリティにあふれ、たくさんの角がついたもの、首が複数本生えているもの、翼や巨大な牙を持つものなど同じデザインはなく、従来の怪獣を超越したようなかっこよくかわいい作品ばかりが並んでいる。
 職員たちも「こんなに素敵な怪獣が集まるなんてうれしい」と笑顔をみせ、春の大型連休頃まで展示する。
 またミュージアム再開により、tetteは福島県沖地震で休止した全ての施設が利用可能となった(一部コロナ禍により休止継続の貸室あり)。
 令和2年度のtetteは来館者数35万人超と当初目標の年間30万人を超えた。昨年度は新型コロナの影響で長期休館した時期もあった中での目標達成に関係者も胸をなでおろすとともに、新年度も引き続き、多くの来館者がくつろぎ集える空間づくりに努めていく意向である。