聖火リレーを報告した常松さん(中央)
天栄村を代表し須賀川市内の聖火リレーで第1走者を務めた県視覚支援学校の常松桜さん(20)=大里=は2日、役場村長室を訪れ添田村長にリレーの感想などを報告した。
常松さんは27日の聖火リレーで栄町東交差点(米一番やまよし前)から須賀川橋まで約200㍍を走った。
弱視のほかアルビノという遺伝子疾患を持ち、髪も色素を持たないが、そうしたありのままの自分を多くの人に知ってほしいと、帽子などで隠したりせずに当日に挑んだ。
「笑顔で楽しんで走ろうと思っていましたが、走る最中に家族が応援のため鳴らしてくれた鈴の音が聞こえてうれしかったです。また『きれいな髪』と褒めてくれる声もあったり、出走後に友だちやお世話になっている人から『見たよ』という連絡もいただき、本当に幸せでした」と晴れやかに語る。
「聖火トーチは、視力の弱い同級生にも触ってもらうことで喜んでほしいです」と述べ、添田村長も「常松さんの姿で元気をいただいた」と活躍をたたえた。
現在はあん摩マッサージ指圧師の国家資格取得を目指し、そのための勉強を今年の目標に掲げる。