特別開帳された木造宝冠釈迦如来像
県指定文化財護真寺蔵宝冠釈迦如来坐像が3日、特別開帳され、サクラが満開を迎えたこともあり、市内外から多くの参拝者が拝観に訪れた。
年に一度、サクラ開花の時期に合わせて本尊を特別公開し、檀家や地域住民協力のもと、20年以上継続している。
護真寺は観応2年(1351年)に開山した臨済宗の寺、如来像は鎌倉時代末から南北朝時代に鎌倉地方で作られ、同寺に持ち込まれたものと言い伝えられている。法衣をまとった姿で座禅を組み、頭に冠のような飾りを付けた姿から「木造宝冠釈迦如来像」と呼ばれる。
観覧者の中には「毎年サクラを見に来ているが公開にあたったのは初めてで貴重なものが見れた」と感心しきりだった。
境内のシダレザクラは満開の見頃を迎え、参道両脇のソメイヨシノとともに多くの愛好家らが熱心に写真撮影していた。