須賀川農業普及所は5日現在の果樹情報を発表した。生育状況は気温が高く経過し、各樹種の発芽は平年に比べ大幅に早まっている。
開花状況はモモ「あかつき」は1日に開花し、平年より14日早く、ナシ「幸水」は13日頃で7日早く、リンゴ「ふじ」は20日頃で6日早いと予測される。
この時期の生育は直前の気温の影響が大きく、今後の気温の推移により大きく変動する可能性があるので、気象情報に十分注意し防霜対策を徹底する。
降霜の被害が見られた場合は被害状況を確認の上、人工受粉を徹底し結実を確保する。
栽培上の主な対策は傾斜の下に防風ネットなどがある場合、冷気を溜めないようネットの下を巻き上げておき、冷気の流れ込む場所にネットなどの遮へい物を設置。下草は常に低く刈り込むとともに、マルチは凍霜害の危険期を過ぎてから行う、空気や土壌が乾燥していると気温の低下を助長するので、乾燥が続いている場合は適宜かん水を実施し、土壌水分を保持する。
病害虫防除上の留意点は伝染源となる枝腐らん、胴腐らんの発病部位は確実に削り取るか、せん除し塗布剤を塗る、園内に放置せず適切に処分し、開花直前の散布と散布間隔があきすぎないように注意する。