ワクチン集団接種は1日最大500人分

医療

 須賀川市の新型コロナワクチン接種プロジェクトチームは5月11日から開始する予定の一般高齢者に対する接種に向け、医師会との調整や準備を進めている。接種に必要なクーポン券(接種券)は今月末頃から対象者に郵送する予定だが、1日あたりの集団接種対応数に限りがあること、配分されるワクチン数が確定でないことなどの理由から、65歳以上に一括ではなく、年齢の高さなどを基準に順次届ける考えである。
 市に配分されるワクチンは来週と再来週に計2925回分が届き、老人ホームなどのクラスター対策として、高齢者が入居・居住する社会福祉施設等の入居者855人と従業員726人の計1581人を優先し、19日の週から接種を開始する。
 5月の高齢者接種開始までに人口比率に応じたワクチンがさらに配分される予定で、市担当者は市内65歳以上の約2万1500人分は確保できるものとみている。
 須賀川アリーナでの集団接種は一日あたり3人から5人の医師が最大計約500人分の接種を行う予定。
 仮に連日最大数を対応したとしても1回目だけで43日間必要となる計算だが、個別接種や予約状況等により必要日数は前後するものとみられる。
 また配分されるファイザー社製ワクチンについて、厚生労働省は1回目と2回目の接種間隔を、標準的には20日間をおいて接種する、20日を超えた場合はできるだけ速やかに実施することとしている。
 市ではそれらを踏まえ、9月下旬までに高齢者の接種を完了させたい考えを示している。
 接種券が届いた後、ワクチンは予約手続きを行い無料で受けられる。集団接種を希望する場合はコールセンター(℡0120―567―455)に電話するか、接種券に同封するチラシのURL、もしくはQRコードを読み取りインターネットで予約する。
 配布開始当初はコールセンターの混雑なども予想されるが、ワクチンは十分な量が確保できること、接種時期に大きな差は生じないことなどから「焦らずに連絡するようにしてほしい」と呼びかけている。
 なお人が集まる状況を回避するため、市役所の窓口で予約対応はできない。
 会場の須賀川アリーナまでは11日から当面の間、シャトルバスを運行する。対象地区は曜日によって異なり、火曜日は小塩江、水曜日は大東、木曜日は長沼、金曜日は岩瀬地区の予定(祝日除く)。予約は不要で利用料金は無料。
 個別接種は医師会を通して対応できる市内医療機関と調整を進めている。
 ワクチンに関する問い合わせはコールセンターまで。