須賀川市社会福祉協議会は新年度事業として4月から自立支援相談窓口にアウトリーチ支援員を新たに1人配置し、ひきこもり状態にある人など対象者に寄り添いながら、きめ細かく途切れない支援の提供を目指す。
同協議会は昨年4月から「福祉まるごと相談窓口」を設置し、子育てから生活困窮、認知症など高齢者の悩み事、障がい者福祉などあらゆる福祉分野の悩みや困りごとなどを横断的に受け止め、関係機関と協力しながら改善を目指すワンストップ型の相談体制を構築してきた。
自立相談支援窓口は福祉まるごと相談窓口に含まれ、これまでも生活困窮者の自立支援などを専門の相談員を中心に行ってきた。
一方で社会の福祉課題が複雑多様化する中で、支援を必要とするが専用窓口までたどり着かず、支援に結びつかないケースも多く認識され、解決が求められてきた。
そのため窓口の外に出て要支援者の自宅訪問などで対話を重ねながら信頼関係を構築し、必要な支援に結びつけるアウトリーチ型の支援を本事業により強化する。
支援員は年齢性別の区分なく、生活困窮や心の問題、障がいなど様々な理由で自宅にとじこもっている対象者を訪問し、ハローワークや市役所、職業体験を実施できる企業などと仲介する支援を段階的に提供しながら、就労など自立に結びつける。
同支援を展開するためには要支援者の実態把握が不可欠となるが、その把握が困難という課題もある。
そのため各地区の民生委員から情報を得るほか、要支援者の家族や近隣住民からの情報提供も随時受け入れる。
また職業体験の受け入れ先企業も随時募集し、地域全体での支援ネットワーク構築を目指す。
問い合わせは同窓口(℡94―7091)まで。