咲き誇る促成牡丹を楽しむ来園者たち 関係者によるテープカット ほころび始めた路地牡丹のつぼみ
兵庫県宝塚から持ち帰った牡丹苗を初めて植えてから今年で255年を迎える須賀川牡丹園の開園式は16日、同園保勝会関係者や市民ら約40人が参列して正面入り口前で行われた。昨年は新型コロナの影響で休園を余儀なくされただけに、2年ぶりの開園を大いに祝った。牡丹の見頃は5月上旬の大型連休中とみられる。
須賀川牡丹園は10㌶の広大な敷地に樹齢200年の古木をはじめ290種7000株の牡丹が咲き誇り、牡丹園としては全国唯一の国指定名勝に選ばれている。春の最盛期には牡丹だけでなくサクラソウやシロフジなど園内には様々な花が咲き競う百花繚乱の楽園となる。
開園式で柳沼直三保勝会理事長は「まもなく須賀川はふくいくとした牡丹の大花が咲き競う最も美しい季節となります。今年も牡丹花だけでなく、大型連休中は野外ステージ発表など各種イベントをお楽しみいただけます。これからも牡丹園を貴重な文化的資産、市民の誇りとして確実に次の世代に継承してまいります」とあいさつした。
来賓の橋本克也市長は「私たち市民の誇りである須賀川牡丹園が開園しました。今年は多くの皆さんに快適に過ごしてほしいと、トイレのリニューアル工事を行いました。こんなときだからこそ多くの市民の皆さんに来園いただき、シビックプライド(市民の誇り)の醸成につなげてもらいたい」と祝辞を述べた。
最後に柳沼理事長、橋本市長、渡邉達雄市観光物産振興協会長、御三家代表の柳沼さんらが牡丹キャンペーンクルーの小野寺里佳子さんと渡部菜月さんの介添えを受けてテープカットした。
開園式当日の牡丹園はチューリップなどが見頃を迎え、16日に合わせて市フラワーセンターが育てた促成牡丹が満開となっている。
路地牡丹はつぼみがほころび始め、ピンクや紅の花びらがのぞき始めている。来週には開花し始め、大型連休中に見頃を迎えるものと見られる。