風流のはじめ館の春の企画展「牡丹、咲き誇る―牡丹を詠んだ作品たち―」は28日から6月6日まで開かれる。須賀川や牡丹園ゆかりの原石鼎や高浜虚子、桔槹吟社を立ち上げた三太郎(柳沼破籠子、矢部榾郎、道山草太郎)ら俳句作品約40点を展示する。
牡丹はその豊麗な大輪の花から「百花の王『花神』」とも称され多くの人たちに愛されている。須賀川牡丹園にも俳人文人らが訪れ、咲き誇る牡丹を愛で朽ちた牡丹の枝を炎にくべ、四季折々の牡丹の姿を豊かに表現してきた。
須賀川を代表する俳句結社桔槹吟社は1922年に俳人の原石鼎が牡丹園を訪れたことをきっかけに、俳誌「桔槹」を創刊し現代まで続く須賀川近代俳句文化の礎が築かれた。
企画展「牡丹、咲き誇る」は、牡丹園に建立された原石鼎句碑の掛け軸、石鼎筆「日を包む雲に光りや牡丹園」句幅(個人蔵)、原コウ子筆「黒牡丹くづほる黒のすべもなし」短冊(はじめ館蔵)、高浜虚子、沢木欣一らの作品を展示する。
期間中、展示作品にかかわるクイズに挑戦する「牡丹クイズラリー」を実施し、全問正解した先着50人にオリジナルクリアファイルかシールをプレゼントする。
また5月4日午前10時から「牡丹の行灯づくり」を行い、30日まで参加者10人を募集する。「牡丹」をテーマに和紙に絵を自由に描いたり、切り絵を貼って行灯を作るワークショップで、親子の参加も歓迎する(親子で一つの作品)。参加費は300円。
5月23日午後2時から同館職員が「展示作品解説」を行う。参加は事前申し込みが必要となる。
随時参加できる牡丹をモチーフにしたぬり絵に思い思いに色をつけ自分だけの作品をつくる「牡丹ぬりえ」ワークショップも予定している。
問い合わせは同館(℡72―1212)まで。