清陵情報高生のイラスト入りマスクケース
須賀川署は高齢者のなりすまし詐欺被害を防ぐため、清陵情報高美術部が描いたイラストの抗菌マスクケースを2000個作成し、街頭広報活動などで配布している。
官公庁職員などを名乗る詐欺被害を防ぐことや、啓発活動に主体的に関わることによる高校生の非行防止、コロナ禍で活躍の場を失う生徒に地域貢献の機会を提供することなどが目的。
昨年秋に国分隆之生活安全課長が同校を訪れ、美術部員に詐欺被害や手口などを講話した上で、生徒がイラストを描いた。
受話器を手に不安げな表情を浮かべる高齢者と、「お金を返金します、ATMで手続きしてください、との電話は詐欺です」と還付金詐欺に注意をうながす文言を載せ、今年2月には同イラスト入りの啓発用垂れ幕を市役所みんなのスクエアに掲示した。
マスクケースはイラストの裏面に「キャッシュカードを渡さない!」「暗証番号を教えない!」の文言を入れ、日常的に使用してもらうことで警戒意識の定着化を図る。
なお管内では3月末現在までなりすまし詐欺被害は発生していないが、予兆電話は相次いでおり、引き続き注意が求められる。
県内全体では同期まで22件3070万円の被害が発生しており、特にキャッシュカード詐欺盗が13件2233万円と相次いでいる。