繊細な銅版画作品に見入る来館者
鏡石町の鹿嶋神社の東北芸術工科大学版画コース巡回展「ピュシス・萌芽する版画家たち」は、25日まで同社参集殿で開かれている。教員と卒業生有志ら27人による銅版画や木版画など約50点を展示する。
山形県の同大学に2001年、版画コースが設立され20年が経ち、開設した年のニューヨークの同時多発テロでは「平和と協調」、2011年の東日本大震災では「制作することと表現することの意味と役割」、今年は新型コロナ禍で「人との距離のつながりとは何か」を作者がそれぞれ自身の問題として捉え、版画を制作した。
今回は2月から5月にかけて同神社のほか、東京や山形市など5会場を巡回し、版画を通して学習成果を披露している。
他にも版画コース開設20年を記念した卒業生有志ら24人の版画を集約し出版した「20周年記念版画集」も紹介している。
開場時間は午前10時から午後5時。観覧無料、会期中無休。
問い合わせは同神社(℡62―1670)まで。