天栄村の新型コロナワクチン接種事業は優先度の高い65歳以上の一般高齢者約2000人に対し、今週末までに接種券を発送し、同封する希望調査に従い、6月中旬以降の開始に合わせた接種予定日を後日知らせるなど、独自の対応で村民の負担軽減を図る。
新型コロナワクチン接種をめぐり、配分スケジュールの不透明さや予約手続きの混乱が課題となっていた。また対応できる医師が村内に3人しかいないことも村特有の課題としてあげられる。
村は接種開始後、2回目の接種までにワクチンが届かないなどの事態を避け、十分な体制が整ってから実施できるよう開始時期を6月中旬以降とした。
またコールセンターの混雑やインターネットからの予約という、多くの高齢者には馴染みのない方法をとることによる負担を軽減するため、接種券に同封する希望調査書をもとに、地区ごとなどにスケジュールした接種予定日を改めて村民一人ひとりに提示する方法をとる。
希望調査書には接種希望の有無、もしくは未定の中から合うものを選択する。接種希望者は集団か個別かを選び、集団希望者には後日、日程の通知書が届く。
集団接種はへるすぴあで、午後に3時間程度行う。送迎バスも運行する。
個別接種は湯本診療所、田中医院、天栄クリニックのいずれかに6月以降、直接予約する。
高齢者の接種は9月末頃までに完了する見通し。
また円滑な実施に向け、5月末頃までにへるすぴあでシミュレーションを行い、課題などを洗い出すなど準備を進める。