学級委員長らに任命書を手渡す遠藤校長 プロジェクターの映像を教室で確認する生徒
須賀川市は新学習指導要領と文部科学省が示すGIGAスクール構想の理念に基づき、今年度からタブレットPCなどを活用した学習をスタートする。須賀川二中(遠藤彰校長)は20日、市内中学校に先駆け、校内通信ネットワークを活用した「リモート任命式」を行った。
任命式はGIGAスクール構想で導入するプロジェクターとタブレットPCの接続実験を兼ねた初の試みで新型コロナ感染防止対策の一環でパソコン部がこの日のために準備を進めてきた。
遠藤校長が今年度前期の学級委員長、副委員長を任命する様子を各教室にリモート会議システム(グーグルミート)で備え付けのプロジェクターに生中継した。
任命式は全校生654人のタブレットPCへの接続実験も兼ねてた。
全24クラスの学級委員長、副委員長を代表して1年生の沼田結愛さん、2年生の有馬凛空君、3年生の保志向葵さんに遠藤校長が任命書を手渡した。
各教室では式の様子をプロジェクターで生配信し、生徒たちは興味深く見ていた。
初の試みを無事終えた遠藤校長は「本校初となるリモート任命式を企画、運営できて良かった。GIGAスクール構想のもと、コロナ禍の中でも、細心の感染防止を図りながら、可能な限り、より充実した教育活動の展開を今後も探っていきたい」とコメントした。
今後の重点的な取り組みとして日常の学習活動での活用とオンライン授業に向けた教職員研修、感染予防業務継続対策としてのオンライン職員会議、入学式や全校集会など行事への活用があげられる。
市は今年度中に市内全児童生徒に1人1台の端末導入と各教室の学習用プロジェクター設置を行い、「子どもの学ぶ権利を一人残らず保証し、子どもが夢中になって学ぶことができる」主体的・対話的で深い学びの実現を目指す。