最新型選果機を導入したきゅうりん館 稼働式でボタンを押す橋本組合長(右2)たち
JA夢みなみ(橋本正和代表理事組合長)の農畜産物集出荷貯蔵施設「きゅうりん館」のプラント新設工事竣工式は22日、松塚の同施設で約80人が出席して行われた。
同施設の選果機は経年劣化が著しく修繕しながら運用してきたが、修理不能の備品や機材が増加したため、国庫補助を受け最新型の選果機を導入したプラントを新設した。
新型選果機導入により長期的に運用でき高品質、高単価なキュウリの出荷・販売や農家所得向上、栽培面積を増やすなど、利用拡大が期待される。年間7500㌧の出荷を目指す。
竣工式は市内泉田、春日神社の保志正敏宮司の神事で 橋本代表理事組合長、家久来克之県中農林事務所長、橋本克也市長、遠藤栄作鏡石町長、添田勝幸天栄村長ら12人が玉ぐしをささげた。
橋本代表理事組合長は「農業は基幹産業であり恵まれた環境の中、県内外市場に安定した鮮度・高品質のキュウリを出荷し、作付け面積を増やし有効に活用したいと思います。今後も地域貢献し幅広い分野で消費拡大を図ってまいります」とあいさつした。
来賓の家久来県中農林事務所長、橋本市長らが祝辞を述べた。
引き続き稼働式で、橋本代表理事組合長ら10人が一斉に稼働ボタンを押し、キュウリ選果のデモンストレーションが行われた。
施工業者は茨城県の日本協同企画でプラント新設工事に約7億円、解体費に約6000万円、原料・パレットに3300万円、補助金交付額は4億円。面積は約9225平方㍍の鉄骨2階建て、1階は荷受け部、2階にはイタマーズ選果機(7条7系列)で処理能力1日1万500箱の53㌧、製函機、封函機、垂直搬送機、予冷庫(2基)、パレタイザー(3基)、コンテナ洗浄機、荷受システムなど最新型が導入され、16日までに利用する支店別の農家が見学した。
新プラントは28日から稼働し、次年度以降は4月上旬から促成、露地、施設露地、抑制キュウリと11月中旬まで稼働し、その後は手詰めでの出荷対応となる。