患者役を立てて問診や接種の流れを確認する参加者たち 須賀川アリーナの集団接種会場
須賀川市と須賀川医師会は来月11日から開始する新型コロナワクチンの集団接種に向けたデモンストレーションを25日、須賀川アリーナで行い、受け付けから接種完了までの流れを確認して課題などを洗い出した。26日からは集団接種の予約受け付けも始まったほか、今週から市内医療従事者のワクチン接種もスタートするなど、一般接種に向けた動きが加速している。
市内の集団接種は須賀川アリーナのメインアリーナで行われる。接種時間は午前9時から正午までと、午後1時から4時まで、1日最大500人程度を想定している。
1回の接種につき1人あたり30分から40分程度の所要時間を見込み、予約時には希望日時を10分単位で指定する。
会場には接種券、予診票、身分証明書(免許証や健康保険証など)を持参し、受け付けで提示する。その後、保健師が予診票の内容をチェックし、医師の予診を受けた後で看護師から接種を受けることとなる。
なお1回目の接種は右腕、2回目は左腕で受ける。
接種後30分程度は、会場に用意された経過観察エリアで待機し、重大な副反応がないかを確かめる。
汗がたくさん出る、顔が急に腫れる、全身にひどいジンマシンが出るなどアナフィラキシー(過剰反応)や副反応が現れた場合は会場内の救護室で処置し、必要に応じて公立岩瀬病院か須賀川病院に搬送する。
会場内は車椅子でも入れるように準備し、送迎などをする同伴者の待機エリアも設ける。
接種後は接種済証の発行を受ける。2回目の接種は3週間を開けて実施するが、接種会場で次回予約も受け付ける。
デモンストレーションには医師や看護師、職員など約80人が参加し、実際の流れや役割を確認した後、模擬訓練で一人あたりの所要時間を確かめた。
市内での接種券配送は21日に90歳以上約2000人に送っており、26日からコールセンター(℡0120―567―455)、専用ページ(https://covid19-wakuchin.jp/072079)での予約受け付けが始まった。
コールセンターについては、開始直後回線が混み合う状況もあったが、市の担当者は「接種は必ず全員に行き渡るので、焦らず対応してほしい」と協力を呼びかけている。
なお希望者が窓口に殺到し、密な状況になることを防ぐため、予約手続きを市役所窓口で行うことはできないが、方法に関する相談を電話で問い合わせることはできる。
問い合わせは市健康づくり課(℡88―8122)まで。