秋頃の再オープンに向け 文化センター工事進捗96・5%

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    ほぼ改修工事を終えた文化センター大ホール

 一部リニューアルを含めた耐震補強改修工事のため秋頃の再オープンを予定している市文化センターは、26日現在で工事進捗率96・5%まで進んだ。橋本克也市長や安藤基寛副市長らは同日、現場視察を行い、市担当者や工事責任者らから進捗状況などの説明を受けた。主要構造やホールの天井などは大型地震にも耐えられるよう補強・改修され、またイスやトイレなどの快適性も増し、市民文化の殿堂の新たなスタートに期待が高まっている。
 主なリニューアルとして耐震補強のほか、大ホールの座席サイズは幅が50㌢から54㌢へ4㌢広がり、ゆとりを持って座れるようになる。座席カバーは落ち着いたベージュで、ボタンのデザインも施すなど、本市ならではのものとなった。座席数は1070席のほか、これまで通り車椅子用のスペース4席分も確保している。
 またトイレはすべて洋式化し、洗浄時の自動化も取り入れた。ホワイエ奥には親子が同時に利用可能な多目的トイレ、人工肛門・膀胱を持つ人に対応できる多目的トイレ各1カ所増設し、ユニバーサルデザインに配慮した。
 これまで大ホール女子トイレで混雑が生じていた課題を踏まえ、ブースの増設と化粧スペースなども設置した。
 エントランス入場口のドアを自動化するほか、新型コロナの感染対策としてサーモセンサーの導入、抗ウイルス対策の机・イスの導入、便座クリーナーの設置なども予定している。
 工事は6月に完了する見込みで、駐車場の整備や備品等の配置など準備期間を置き、今秋からリニューアルオープンを予定している。一般利用者への予約案内もできるだけ早期に開始できるよう調整を進める。
 駐車場は文化センターと須賀川アリーナの共用スペースに260台程度、ゆとりを持ち安全に駐車できる環境の整備を目指している。文化センター裏手の専用駐車場はこれから工事を発注し、駐車台数なども調整を進める。
 リニューアルオープン後の事業としてクラシック演奏会や幼児劇などを検討している。

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