須賀川市 ナシやリンゴに凍霜害で約9354万円の被害

行政農業

 今月に入って県内各地で大規模な被害をもたらしている凍霜害について、橋本克也市長は28日、定例記者会見の席上で11日に発生した市内被害を発表した。被害面積は49・6㌶、被害総額は9353万9000円に及んだ。直近では平成28年4月にも凍霜害が発生し、被害面積8・2㌶、被害額2200万円で今回の甚大な被害のほどがうかがわれる。
 今年は全体的に果樹の開花期が早く、市としても遅霜被害の発生を懸念していた。11日は最低気温が氷点下2度となり、ナシやリンゴなど、開いた花やつぼみに霜が付き、実となる部分が凍ってしまい、枯れてしまう被害が確認された。
 被害調査は12、13の両日と23日、市と県、JAが実施した。
 被害状況を作物ごとにみると、日本ナシは被害面積36・6㌶(栽培面積の45・5%)被害総額8198万6000円、リンゴ10㌶(同16・67%)718万円、モモ2㌶(同16・67%)329万9000円、カキ1㌶(同33・33%)106万8000円となった。
 市は樹木の生育状況を経過観察し、須賀川農業普及所、JAなどと連携しながら収量確保に向け指導を行うとともに、引き続き防災無線などを通して可能な限りの情報発信と支援策継続を考えている。
 なお、27日にも再び降霜が確認された。
 会見ではこのほか、新型コロナワクチン接種状況と30日から申請を受け付ける緊急対策期間支援金補助金、5月10日から相談窓口を開設する空き家バンク制度、5月上旬に見頃を迎える須賀川牡丹園のイベント紹介のほか、大型連休を迎えるにあたって、感染拡大地域など県をまたいだ移動、大人数での会食自粛など市民へのメッセージを出した。

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