詳報・須賀川市の花火大会 2年ぶり開催目指す

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    花火大会開催へ準備と検討を始める実行委員会

 須賀川市釈迦堂川花火大会第1回実行委員会(会長・橋本克也市長)は28日、関係者ら約40人が出席して市役所で開かれた。昨年度はコロナ禍で中止したが、今年は実施方法など検討を重ねながら「開催を目指し」、開催時期は「10月2日」を軸に準備を進めていく。
 今年は東日本大震災と東京電力第一原子力発電所事故から10年の節目の年であり、復旧・復興から発展期へと市が新たに進みはじめる年であること、コロナ禍で生活が著しく制限される中で、夜空を照らす花火の力で明るい未来を照らし、「頑張る全ての市民、全ての医療従事者に“エール”を贈る」花火大会とすることを狙いとする。
 現在は検討段階ではあるが、大会名称も従来の「須賀川市釈迦堂川花火大会」では過去41回続いた8月のイメージが先行することや規模、方法などが異なるなど複数の理由から、「(仮称)須賀川市『エール』花火大会」を始めとした新名称への変更も考慮する。
 開催にあたってコロナ感染防止の観点から観覧者の密集を避けることはもとより、全国・県内・市内の感染状況や国や県のイベント開催ガイドラインなどを見極めながら進めていく必要があり、様々な状況下で「最善の開催方法」を模索する。
 そのため来場者の限定や規模縮小などを含めて、状況に応じ臨機応変な対応がとれるよう、複数の実施方法(案)を準備し検討を進めていく。
 考えられる方法としては実施時期を1日にせずに複数の週にわたって開催する、打ち上げ場所を市内複数箇所に分散するなどが一例として提案された。
 また開催候補時期を10月とした理由は、新型コロナワクチン接種の進捗状況が概ね確認出来る、東京オリンピック・パラリンピック開催時期を避ける(万全の警備体制を敷くため)などを勘案した結果であると説明された。
 今後も花火大会開催に向けて、様々な状況に応じて検討を重ねるため、例年よりも多く実行委員会を開き、随時検討状況などを広報していく。
 第1回実行委員会には市内商工労関係団体、市消防団など複数の関係者と代表が出席し、橋本市長が昨年は新型コロナの影響で、夏の風物詩である花火大会を急きょ中止を決定した経緯を説明し、「このような時期ではあるが、今年は開催を目標に検討を重ねてまいりたい。10月を候補時期としたが、これ以外の時期も視野に入れ、例年通りの開催は難しく今後の状況では実施方法なども変更もありうるが、出来る限り実施に向けて検討を重ねてまいりたい」と述べた。
 昨年中止した第41回花火大会は8月24日に音楽創作花火や尺五寸玉、ナイヤガラ、有名花火師による尺玉の競演で約1万発を打ち上げ、観覧者は約30万人を見込んでいた。