懐かしい写真が並ぶ展示会場
天栄村湯本地区の有志らからなるNPO湯田組の「なつかしの湯本写真展」は29日から7月18日まで、古民家智恵子邸で開かれ、同地区で撮影された昭和30年代から40年代頃の写真が並んでいる。
コロナ禍で密にならない生活が求められる中、人口は多くないが豊かな自然に囲まれ明るく過ごす同地区の暮らしを見直し、住民や観光客にその良さを知ってほしいと企画した。
写真は住民から寄せられたものなど約40枚を展示し、馬尾の滝付近を走っていた森林鉄道の様子や、今も夏に行われる馬頭観音祭、万願寺託児所や尋常小学校時代の湯本小に通っていた子どもたちの姿なども確認できる。
また湯本を舞台に東映が昭和30年代に制作した教育映画「先生行かないで」もリクエストに応じて上映している。
同作は湯本小で教べんをとった渡辺ユキさんの著書をもとに、へき地での教育課題を訴えるもので、当時森林がなかった鳳坂峠の風景やエキストラとして参加した地元住民らの姿などもみられる。
そのほか農具や小道具なども展示している。
開館時間は午前9時から午後5時までで、スタッフが不在の場合は湯本写真館、ひのき風呂の宿分家、小山食品のいずれかに声をかけるよう呼びかけている。
問い合わせは事務局の星昇さん(℡94―4130)まで。