見頃を迎えた牡丹を楽しむ多くの観光客たち 来園者たちも足を止めて見入る見頃のフジ
2年連続となるコロナ禍での春の大型連休も終わり、全国唯一の国指定名勝「須賀川牡丹園」をはじめ、安・近・短な観光地を求める県内各地からの観光客らが当地方に集まりにぎわった。連休前半はあいにくの雨模様だったが、後半は晴天に恵まれ、牡丹園は連休中(29日~5日)1万957人が訪れた。
須賀川牡丹園は約10ヘクタールの敷地に、樹齢200年の古木をはじめ須賀川生まれの「昭和の夢」や「須賀川の微笑(ほほえみ)」など290種7000株の色とりどりの大輪が咲き競った。
芳しい白フジやサクラソウ、チューリップ、ヤエザクラなども見頃を迎え、園内はまさに百花繚乱の最盛期を迎え、観光客らもうっとりと花々に見入っていた。
会津若松市から初めて訪れた老夫婦は牡丹をバックに記念撮影をし、「知り合いから話に聞いていたが、想像以上の牡丹が並び素晴らしい。コロナ禍で県外に行けなかったが、近場にこんな良いところがあるとは。来年もまた来たいですね」と笑顔だった。
園内中心あたりの特設ステージでは、1日から4日にかけて、市民有志団体によるイベント発表が連日行われ、来園者から大きな拍手と歓声を集めた(各種団体の様子は後日に写真特集で紹介)。
1日はオカリーナたんぽぽとすかがわ太極拳04、2日は仁井田田植踊保存会とオカリナ・シャラ、3日は須賀川桐陽高書道部、須賀川ふる里民踊会、「須賀川市歌」・「須賀川小唄」普及推進の会、4日は楽笑一門南京玉すだれと古寺山自奉楽保存会が出演した。
須賀川桐陽高書道部はよさこい「どっこいしょ」のダンスパフォーマンスに合わせて、「吹きやまない 皐月の風を感じ 晴れやかな大空へ 手を伸ばそう そうさこの旅は僕らのもの 近道はないけれどどこまでも さあ胸を張って 僕たちの世代だけの輝き 後ろに明日はないから 自分を超えていけ」の巨大書道を書き上げた。
観覧者らは見事な筆使いに拍手を送り、完成作品が披露されるとしきりに記念撮影を繰り返していた。
また連休中は揃いの赤いジャンパーを着た須賀川ふるさとガイドの会メンバーが園内をボランティアで案内し、今月1日と5日は牡丹キャンペーンクルーの有賀くららさんと渡部菜月さんが来園者を笑顔でお出迎えして好評を集めた。