森合教育長に絵本を手渡す米倉会長(中)
須賀川商工会議所青年部(米倉攻会長)は6日、須賀川市教委に東京商工会議所初代会頭で2024年を目処に発行する新1万円札肖像画に選ばれた渋沢栄一を題材にした絵本「おかねってなぁに?」を16冊寄贈した。市内小学校図書室などに配架される。
渋沢栄一は現在放映中のNHK大河ドラマ「晴天を衝け」の主役でもあり、「民の繁栄が、国の繁栄につながる」の思いのもとで、様々な会社経営や研究事業支援、国際交流・民間外交実践などに尽力し、その功績から「日本資本主義の父」と称される。
全国415の商工会議所青年部が協力し、渋沢栄一プロジェクトを立ち上げ、玄孫にあたる澁澤健さんが監修し「おかねの大切さを渋沢栄一翁から学ぶ」視点から書かれた絵本を制作した。
今回の絵本は全国プロジェクト第2弾にあたり、須賀川商工会議所青年部は市内全16小学校に1冊ずつとtetteなどにも寄贈した。
米倉会長は「商工会議所を創設した渋沢栄一を多くの子どもたちに知ってもらい、青年部活動にも興味を示してもらえれば」と話し、昨年はコロナ禍でやむなく中止した田善顕彰版画展の作品募集を今年は行い、表彰式は縮小する方向性で準備を進めていると報告した。
森合義衛教育長は「(渋沢栄一は)タイムリーな話題なので、子どもたちも興味を持って絵本を楽しむと思う。生活科や社会科の授業でも活用していきたい」と話し、学校図書室での読み聞かせなどでの活用案も示した。