須賀川公共職業安定所は4月発行の「すかがわ統計月報」で3月の管内雇用情勢(パートを含む)を発表した。有効求人倍率は1・03倍(前年同月比0・05ポイント減)で、前月より0・02ポイント減少したものの3カ月連続の1倍以上を維持した。20日には来年3月卒業予定者の求人受理説明会を開くなど、新卒採用に向けた動きも徐々に始まっている。
新規求人倍率は1・43倍で前月比0・29ポイント減、前年同月比0・03ポイント減。
2月からの求職者と3月の新規申し込み者の合計2161人(前月比208人増)に対し、2月繰り越しと3月新規求人の合計は2217人(同168人増)で、1人の求職者に対し1・03人分の求人となった。
3月の新たな求職申し込みは613件(同142件増)で新規求人数は879人(同71人増)だった。
新規求人を産業別にみると製造業が229人と最も多く、次いで医療・福祉128人、サービス業117人と続く。
就職件数は263件(前月比56・5%増、前年同月比4・4%減)。
新規求人のうちどれだけ充足したかを示す充足率は24・8%(前月比4・3ポイント増、前年同月比4・1ポイント増)、新規求職のうちどれだけ就職したかを示す就職率は42・9%(前月比7・2ポイント増、前年同月比3・8ポイント減)。
同期の全国有効求人倍率は1・10倍(前月比0・01ポイント増、前年同月比0・3ポイント減)、県内は1・26倍(前月比0・02ポイント増、前年同月比0・12ポイント減)。
コロナ前と比較すると雇用情勢は低迷しているものの、有効求人倍率が0・9倍を下回った昨年6月から11月までの状況よりは改善がみられる。
管内で今年3月に高校を卒業した1324人のうち就職を希望した399人も、4月までに全員が内定を得ることができた。
企業に対する来年3月卒業予定の就職希望者求人受理説明会は20日午後1時半からtetteで開かれ、来春に向けた準備も始まる。
今年の高卒求人採用選考スケジュールは求人受理を6月1日から始め、求人の提示・公開は7月1日以降、推薦は9月5日から始まり、選考・内定は同月16日からとなる。
昨年度はコロナの影響による休校を鑑み、選考開始を1カ月遅らせたが、今年は例年通りのスケジュールで進む。