須賀川農業普及所は7日現在の稲作情報を発表した。
水管理は稲の苗が田植えの時に根が切られ吸水能力が低下し、植え傷みが発生するため、移植直後~活着までは苗の3分の1~3分の2程度の深水にする。活着後は水深を3㌢程度にし水温の上昇を図り、稲の生育を促進させる。
分げつは早い時期に出たものほど太く、大きな穂をつけるという特徴があるため、活着したら水深3㌢程度の浅水管理、日中と夜間の水温較差を大きくすることで、分げつ発生を促す。この時期に深水にすると、分げつが遅れ柔軟な稲になる。
中干しには過剰生育を抑えるとともに、湛水により還元状態となっている土壌へ酸素を供給する効果があり、地面が固くなるため倒伏が少なくなり秋の収穫が楽になる。
虫害対策は斑点米カメムシの被害が大きく、防除には飛行して移動できない幼虫の時期(今月下旬から6月上旬)の草刈りが有効で、水田内の除草管理も徹底する。
また田植機やトラクターなどの点検や清掃時に巻き込まれ、死傷する事故が発生しているため、必ずエンジンを切る。刈払機使用時には防護メガネを必ず使用し、安全カバーを決められた位置に装着して使用する。