「豆緑」と有我さん
須賀川市浜尾地内で今年から須賀川特産牡丹苗生産直売農場を営む有我重房さん(81)が育てる中国原産で緑色の花を咲かせる貴重な「豆緑(とうりょく)」が開花し、まもなく見頃を迎える。
有我さんは昨年まで牡丹園前(旧産業会館隣)で牡丹苗売り場を営んできたが、諸般の事情により自宅庭(浜尾字滝田82)に今春から移店した。
緑色の花を咲かせる「豆緑」は、有我さんが長年の日中友好協会活動を通して30年ほど前に現地から取り寄せ、自宅庭の片隅で大事に育てている。
遅咲きの品種で見頃は「今週中かな」と話す。原産地中国では緑の花を「翡翠(ひすい)細工のような美しさ」に例えるという。
10日現在はつぼみが膨らみ始めた一部咲きの状況で、貴重な緑の花は買い物客らからも注目を集めている。
昭和58年から放送の全国の美しい風景などを紹介するNHK「小さな旅」でも紹介され、「ブラジルで生活する友人からも連絡をもらった」と振り返っていた。
なお生産直売農場では赤、白、桃、紫など300有余品種の牡丹を栽培し、自根発生の健全な苗のみ鉢上げして販売している。
問い合わせは有我場長(℡75―4187か090―5180―7390)まで。