須賀川市で新型コロナワクチン集団接種始まる

医療

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    ワクチン接種を受ける市民たち

 須賀川市の新型コロナワクチン集団接種は11日から須賀川アリーナでスタートし、高齢者約270人が1回目の接種を受けた。10日には75歳以上80歳未満の約3500人に接種券を発送し、全後期高齢者に券が行きわたるなど接種事業もいよいよ本格化する。
 市のワクチン接種は、クラスター発生時や重症化のリスクなどを考慮し、高齢者施設の入所者、従業者らに対し4月22日に接種を開始した。2回目の接種も今週後半から開始する。
 一般高齢者に対しては年齢区分で高い順に21日から接種券の発送を開始し、26日からは集団接種の予約を電話とインターネットで受け付けている。
 10日現在で約1110人が集団接種を申し込んでおり、今後も増えていくものとみられるが、6日までに7300人分発送していることから、割合として約15・2%しか集団接種を希望していないことになる。
 一方で、個別接種が可能なかかりつけ医のいる医療機関に対して電話予約が集中する事態も発生しており、集団接種の活用を求める声も出始めている。
 集団接種は午前の部が午前9時半から午後0時半まで、午後の部が1時半から4時半まで受け付ける。接種券、予診票、身分証明書(免許証や健康保険証など)を持参し、受け付けで提示する。その後、保健師が予診票の内容をチェックし、医師の予診を受けた後で看護師から接種を受ける。
 ワクチンの影響で体調不良などの問題が発生しないか確認するため、接種後30分程度は、会場に用意された経過観察エリアで待機する。
 大きく体調を崩した場合は会場内の救護室で処置し、必要に応じて公立岩瀬病院か須賀川病院に搬送する。
 また1回目の接種終了後、2回目の予約も会場で受け付ける。
 無事に接種を終えた大町の斎藤美智子さん(89)は「早く接種を望んでいたので、ようやく打ててホッとしました。注射の痛みは少なかったです。2回目も主人と一緒に受け、安心して外に出られるようになりたいです」と安堵の表情をみせていた。
 集団接種は8月末頃までの完了を目指して進める。また利用状況などをみながら、サテライト接種への移行など必要に応じた調整を行う。
 予約したが体調不良で接種ができなくなったなど、やむを得ない理由で未使用となったワクチンは、一度解凍すると長期保存できないため、無駄なく活用できるよう対応を進める。
 ワクチンに関する問い合わせは市健康づくり課(℡88―8122)まで。なお同窓口で直接予約手続きをすることはできない。

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