ベストを尽くして競技に臨む選手たち
第53回県中学校体育連盟岩瀬支部(齊藤俊明支部長)の陸上競技大会は12日、晴れ渡る鏡石町鳥見山陸上競技場で行われ、2年ぶりとなる大会に須賀川・岩瀬地方13校の415人(男子234人、女子181人)が出場した。新型コロナ対策として無観客での実施となったが、選手たちはこれまで支えてくれた保護者らへの感謝や、昨年の大会中止に悔し涙を飲んだ先輩への思いを胸に全力を尽くしていた。
学年別100㍍や1500㍍、共通の200、800、3000㍍などトラック競技のほか、走り幅跳び、走り高跳び、砲丸投げなどフィールド競技を男子17種目、女子14種目に分かれて実施した。
開会式は密になる状況を避けるため、簡易化したものを放送で行い、齊藤支部長は「2年ぶりの開催だが、新型コロナ感染や熱中症対策に十分気をつけながら、悔いのない成果を目指して頑張ってほしい」と選手を激励した。
例年であればトラック競技は予選と決勝で競うが、感染症対策として競技時間を短くするためタイムレース形式を採用し、1回の出走の記録で順位を決めた。
そのため選手らは例年以上のプレッシャーを一身に受けながらも、自己ベストを更新し上位に入賞できるよう入念にウォーミングアップに打ち込み、本番に臨んでいた。
男子110㍍ハードルに出場した塚本颯太君(仁井田中3年)は「緊張もありましたが、コロナ禍の大会で練習、本番の環境が変わる中でも自分の走りを貫き、楽しむことができました。昨年の3年生たちは実力を持ちながら大会に出られない悔しさを味わったので、先輩たちから受け継いだ魂を込めて競技に挑むことができて良かったです」と晴れやかな表情を見せていた。
県大会は7月5日から3日間、郡山ヒロセ開成山陸上競技場で行われ、今大会の各種目1位のみ出場する(総合大会県大会出場などで辞退した場合は繰り下げ)。
成績は後日掲載する。