相澤選手応援の想いを込めサルビアを移植する会員たち
きょう13日は須賀川市出身で1964東京五輪男子マラソン銅メダリストの故円谷幸吉選手81回目の誕生日。円谷選手の偉業をたたえ顕彰し、後世に継承する活動に取り組む円谷幸吉・レガシーサルビアの会(会長・安藤喜勝市体育協会長)は同日、約3000本のサルビア苗移植と鉢花配置を市フラワーセンターなどで行った。
57年前の東京五輪に出場する円谷選手を激励しようと、母校である当時の須賀川高が中心となって近隣住民らの協力も得て、まちなかに真っ赤な「サルビアの道」を作った。
円谷選手の兄喜久造さんが当時のサルビアを育て続けて毎年種を採取し、弟への思いや偉業を継承し続けてきた。
レガシーの会では東京2020五輪開催と聖火リレー須賀川通過を受けて、半世紀ぶりに「サルビアの道」復活に向けて結成し、今年3月のリレーではコースの松明通りなどに真っ赤な鉢花を飾り付け成功を果たした。
今回は円谷選手の誕生日に合わせて、聖火リレーコースとなった松明通りや円谷幸吉メモリアルパークなどに500鉢約3000本のサルビアを配置したもので、近隣住民に里親として水やりなどの管理を依頼している。
市フラワーセンターでの作業には、会員ら約30人が協力し、プランター10号鉢に6本ずつ移植して、東京オリンピックの機運醸成と円谷選手以来の本市出身者オリンピアンとなる長沼出身の相澤晃選手(旭化成)を応援するべく、特製のステッカーを貼付した。
相澤選手は地元長沼ランナーズ、円谷ランナーズに所属し、長沼中卒業後は学法石川高、東洋大と進み、箱根駅伝をはじめ多くの学生陸上で輝かしい結果を残した。陸上名門の旭化成に所属し、昨年12月の日本陸上選手権男子1万㍍で27分18秒75の日本記録で優勝し、東京五輪代表内定を勝ち取った。
プランターへの移植作業を行い、円谷幸吉メモリアルパークにサルビアを配置した安藤会長は「今回は本番の東京2020オリンピックに向けて機運を高めていきたい。相澤選手も出場するので検討を祈って応援の気持ちを込めた。里親の皆さんにも協力していただき応援を届けていければ」と話した。
今回のサルビアの道は11月中旬頃まで松明通り沿いなどに配置する予定である。